北海道で介護士資格を取得するには?種類・取得方法・支援制度を徹底解説
北海道で介護士として働くためには、無資格でも就業可能な職場もありますが、
資格を持つことで採用や給与面で大きく有利になります。
介護士の資格は大きく3種類に分けられます。
もくじ
1. 介護士の資格は大きく3種類
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介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
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未経験者の入門資格。訪問介護や施設介護で身体介助が可能。
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研修時間:130時間(1〜2か月で取得可能)
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北海道内では札幌市を中心に多数の研修スクールあり。
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介護福祉士実務者研修
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国家資格である介護福祉士受験に必須。医療的ケア(たん吸引・経管栄養)の基礎も習得。
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研修時間:450時間(半年〜1年)
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札幌市や旭川市など都市部では通信+スクーリングの講座も多い。
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介護福祉士(国家資格)
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唯一の介護専門国家資格。実務経験3年以上+実務者研修修了で受験可能。
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合格率は令和5年度72.2%(厚生労働省発表)。
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札幌市の特養や有料老人ホームでは資格保有者を優先採用する傾向。
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出典:厚生労働省「介護福祉士国家試験の実施状況」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000067221.html -
2. 資格ごとの仕事内容
資格によって、できる仕事内容や活躍できる職場が変わります。
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介護職員初任者研修
デイサービス、グループホーム、訪問介護で生活支援・身体介助が可能。 -
実務者研修
サービス提供責任者や訪問介護事業所の管理的役割も担当可能。医療的ケアも一部対応。 -
介護福祉士
チームリーダー、後輩育成、介護計画作成、医療・看護職との連携など幅広い業務に対応。
3. 資格取得の流れと期間
北海道内での一般的な資格取得の流れは以下の通りです。
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未経験からの場合
初任者研修(1〜2か月)→ 実務者研修(半年〜1年)→ 実務経験3年以上 → 介護福祉士試験 -
経験者の場合
実務者研修 → 実務経験3年以上 → 国家試験受験
札幌市では、土日開講や夜間スクール多く、働きながら資格取得が可能です。
4. 資格取得のメリット(北海道版データ付き)
資格を取得すると以下のメリットがあります。
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給与アップ
厚生労働省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」によると、北海道の介護福祉士は無資格者より平均月給が約3〜5万円高い傾向。 -
転職・就職で有利
札幌市や地方都市では有資格者のみ採用の施設も増加。 -
キャリアアップ
ケアマネジャーや施設管理者など、上位職への道が開ける。
出典:厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査結果」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/149-1.html
5. 北海道・札幌市で利用できる資格取得支援制度
北海道では介護士資格取得を支援する制度が充実しています。
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介護福祉士等修学資金貸付制度(北海道実施)
修学費・生活費を無利子貸与、一定期間介護職従事で返還免除。 -
職業訓練(公共職業訓練・求職者支援訓練)
札幌市職業訓練センターなどで初任者研修・実務者研修を無料または低負担で受講可能。 -
自治体の補助金制度
札幌市や地方自治体が研修費の一部を助成するケースあり。
6. 北海道の介護士需要と将来性
厚生労働省の推計では、北海道全体で介護職員の不足が深刻化。
2025年度には全国で約243万人の介護人材が必要となり、札幌市や道央エリアでは特に有資格者の需要が高まると予測されています。
出典:厚生労働省「介護人材の需給に関する見通し」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183311.html
7. まとめ
札幌市や北海道で介護士として安定して働くには、初任者研修→実務者研修→介護福祉士とステップアップするのが王道です。
資格を持つことで給与・待遇・職場選択の幅が広がり、今後の人材不足の中でより重宝される存在になります。
資格取得には公的支援制度も多く、計画的に学ぶことで費用負担を軽減できます。
これから介護職を目指す方も、既に働いている方も、札幌市・北海道の制度や講座を活用してキャリアアップを目指しましょう。