1. 早期退職は面接官にどう見られる?

相談者:
「前職を短期間で辞めてしまったのですが、面接で理由を聞かれた時にどう答えたらいいか不安です…。」

キャリアアドバイザー:
「まず“早期退職=不利”とは限りません。厚生労働省『令和5年 雇用動向調査』によると、全産業の離職率は 15.4% となっています。医療・福祉分野は入職者・離職者ともに多く、特に人の出入りが活発な産業とされています。」

出典:厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/19-1.html

キャリアアドバイザー:
「つまり、“辞めた”という事実そのものよりも、『なぜ辞めたのか』『どう改善しようとしたか』『次はどう活かすのか』を面接官は重視します。」

2. NGな伝え方とOKな伝え方

相談者:
「NGな答え方ってありますか?」

キャリアアドバイザー:
「あります。以下の3つは避けましょう。」

NG例

前職の悪口・人間関係の否定をそのまま話す

“なんとなく…”など曖昧で目的が見えない説明

ネガティブ・感情的な表現

相談者:
「では、OKな伝え方は?」

キャリアアドバイザー:
「“課題 → 行動 → 学び → 次に活かす” の流れです。」

OK例
「前職では業務内容が当初の説明と大きく異なっていました。上司と複数回話し合い改善を試みましたが、環境的に難しい状況でした。患者さん(利用者さん)により良いケアを提供したいと考え、専門性を活かせる環境で長期的に働くことを決意しました。」

3. 【職種別】早期退職理由の上手な伝え方

相談者:
「職種ごとに伝え方は違いますか?」

キャリアアドバイザー:
「基本型は同じですが、医師・看護師・介護士では“よくある理由”が少し異なるため、面接官が納得しやすい言い方があります。」

(1)看護師の場合

相談者(看護師):
「人間関係と夜勤体制が原因でした…。」

キャリアアドバイザー:
「看護師の離職理由で“業務量・夜勤・人間関係”はとても多いですが、そのまま伝えるとマイナスです。」

例文
『夜勤体制が厳しく、患者さんに十分なケアができない場面があり、先輩に相談し改善を試みましたが難しい状況でした。よりチーム体制が整い、質の高い看護を継続できる環境を求め転職を決めました。』

(2)介護士の場合

相談者(介護士):
「業務量が多くて続きませんでした。」

キャリアアドバイザー:
「介護分野は厚生労働省の統計でも、離職者数が特に多い産業の一つです。」

出典:厚生労働省「雇用動向調査 産業別データ」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/19-1b.html

例文
『利用者様の重度化や夜勤体制の課題があり、現場改善に向け提案を行いましたが、環境改善には時間がかかる見込みでした。より適正な人員配置の中で質の高い介護を提供したいと考え転職を決断しました。』

4. 短期離職(1〜3ヶ月)を説明する方法

相談者:
「1〜3ヶ月で辞めた場合は、不利になりませんか?」

キャリアアドバイザー:
「短期離職でも、以下を伝えられれば問題ありません。」

入職後に課題を感じた

自分なりに改善行動をした

その結果、環境的に難しいと判断した

長く働ける環境を慎重に選びたいと考えている

例文
『入職後の業務内容が当初想定と大きく異なり、早期に上司へ相談し改善を依頼しました。しかし環境改善が難しく、このままでは利用者様へ十分なケアが提供できないと判断しました。より長期的に働ける環境で専門性を活かしたいと考え転職を決めました。』

5. “志望動機”で巻き返す方法

相談者:
「結局、面接官は何を重視しているんですか?」

キャリアアドバイザー:
「最も重視しているのは 『次は長く働いてくれるか』 です。
だからこそ、志望動機で挽回できます。」

良い志望動機の構成

その職場を選ぶ理由(理念・地域性・特色)

自分の経験をどう活かせるか

長く働きたい意思

具体的に貢献したい業務

キャリアアドバイザー:
「“退職理由”より、“次どう働きたいか”が評価されます。」

6. 早期退職を防ぐための転職先の選び方

相談者:
「次は失敗したくないです…どう選べば良いですか?」

キャリアアドバイザー:
「医療・介護は環境差が大きいため、事前確認が重要です。」

必ず確認すべきポイント

人員配置・夜勤体制(人数)
教育体制・フォロー体制(プリセプター等)
業務内容の具体性(看護・介護度など)
職場の雰囲気(見学で必ず確認)
離職率・平均勤続年数
残業の実態

これらは採用担当者に直接聞くより、
現場スタッフやエージェントを通した“内部情報” の方が精度が高いことが多いです。

7. まとめ|早期退職は伝え方次第でプラスにできる

キャリアアドバイザー:
「早期退職は“終わり”ではありません。ポイントは次の3つです。」

課題を客観的に説明する

改善のために行動した事実を伝える

次の職場ではどう貢献するかを明確に語る

相談者:
「辞めた理由より、これからどう働くかが大事なんですね。」

キャリアアドバイザー:
「その通りです。医師・看護師・介護士はいずれも専門職。
あなたのキャリアはこれからいくらでも立て直せます。
迷ったら、ぜひご相談ください。」